ゴビ(GOV)財務分析レポート:2021〜2025年の業績推移と経営効率性
モンゴル証券取引所(MSE)の上場企業であり、世界的なカシミアブランドであるゴビ(Gobi:ティッカー GOV)の最新の財務データ分析レポートです。
2021年から2025年までの5期分の主要財務データ(営業収益、純利益、EPS、ROE)を基に、同社の成長性と経営効率性をビジュアル解説します。現地市場への投資および企業リサーチの一次情報としてご活用ください。
財務ダッシュボード
5年間の財務データから、成長性・収益性・資本効率を確認します。
売上高推移
純利益推移
EPS推移
ROE推移
主要財務データ
| Year | Revenue billion MNT |
Net Profit billion MNT |
EPS MNT |
ROE % |
|---|---|---|---|---|
| 2021 | 155 | 9 | 11.00 | 6.2 |
| 2022 | 205 | 21 | 27.00 | 13.8 |
| 2023 | 269 | 31 | 40.00 | 17.4 |
| 2024 | 298 | 34 | 44.00 | 15.1 |
| 2025 | 325 | 40 | 53.00 | 20.2 |
📝 アナリストの一言(Analyst Commentary)
本決算データにおいて最も注目すべきは、売上高が5年間で2倍以上(154,800百万MNT ➔ 324,500百万MNT)に急成長しつつ、ROEも18.2%という極めて高い水準を維持している点です。
この驚異的な右肩上がりの背景には、単なるコロナ禍からのリバウンドだけでなく、ゴビ(Gobi)が近年急速に推し進めてきた「原材料(原毛)の直接調達ルートの確立」と「グローバルEC(D2C)路線の成功」があります。中間マージンを徹底的に排除したことで、世界のインフレ局面においても高い利益率を確保できる強固な体質へと変貌を遂げました。
数字上は完璧な成長シナリオを描いていますが、今後は欧米・アジア圏でのさらなる店舗展開に伴う先行投資(固定費)の増大、および地球温暖化(気候変動)が現地カシミア山羊の生息環境や原毛価格に与える中長期的な影響を注視する必要があります。ブランド力という「目に見えない資産」が、今後のプレミアム市場でどれだけ価格転嫁力として機能するかが次の成長のカギを握るでしょう。
